創業融資とは?代表的な日本政策金融公庫の創業融資について
創業融資とは
創業融資とは、起業や開業を行う際に必要な資金を金融機関等から借入を行うことです。
創業時に必要な費用を手元の資金だけで賄うことの出来ない場合に利用されます。銀行だけでなく、親族などからの借入も創業融資に含まれます。
今回の記事では、創業融資で代表的な日本政策金融公庫からの借入についてご紹介していきます。
日本政策金融公庫の創業融資
日本政策金融公庫とは、国が100%出資している政府系の金融機関です。中小企業や小規模事業者など、民間の金融機関では借入に苦労するような事業者への支援に力を入れています。
そんな日本政策金融公庫が、支援の一つとして行っているのが創業融資です。
日本政策金融公庫から創業融資を受ける場合、以下のようなメリットがあります。
- 担保や保証人などが不要
- 固定金利で資金計画が立てやすい
- 短期間で融資が実行される
担保や保証人などが不要
日本政策金融公庫の創業融資では、担保や保証人、代表者保証などが必要ありません。
一般的な金融機関から借入をする場合、返済が滞ってしまった場合に備えて担保や保証人を求められますが、日本政策金融公庫の創業融資ではそれらが不要です。
創業時に担保や保証人を用意することは難しいケースが多いため、それらが不要なのは大きなメリットです。
固定金利で資金計画が立てやすい
金融機関からの融資の多くは、一定期間ごとに金利の見直しを行う変動金利を採用しています。
変動金利の場合、経済の状況次第では金利が変わってしまい、想定よりも高くなってしまうケースも想定されます。
一方、日本政策金融公庫の融資は固定金利となっています。固定金利では、融資を申し込んだ際の金利のまま変動することはありません。金利変動を考慮する必要がなく、先行きを見通しやすいメリットがあります。
短期間で融資が実行される
日本政策金融公庫で融資を申し込んだ場合、審査を経て融資が実行されるまでには1〜1.5ヶ月程度の時間がかかります。
信用保証協会を利用した融資では、2〜3ヶ月程度の時間を有するため、日本政策金融公庫の融資は比較的短期間で実行されています。
創業時はすぐにでも手元にお金がほしいこともあるため、スピーディーに融資を受けられるのは多くの方にとって魅力的なのではないかと思います。
日本政策金融公庫利用の注意点
日本政策金融公庫で創業融資を申込む際にはいくつかの注意点があります。
まずは、しっかりとした事前準備が必要であるという点です。
融資を申込むためには、事業を行う地域を管轄している日本政策金融公庫の支店に問い合わせを行います。その後、必要書類の提出。担当者との面談の後、現地調査等の審査期間を経て、融資の決定がなされます。
必要書類の中には、創業計画書など事前に時間を掛けて準備を行う必要のあるものもあります。その内容については、面談時に質問をされた場合には、きちんと答えられるようにしっかりと理解しておかなくてはなりません。
創業融資は、融資を受けられなかったからといって何度も申し込めるものではありません。基本的には、融資の審査は一度の挑戦です。
再度挑戦することもできますが、その場合、一般的には半年から一年の期間をおかないと申し込めないため、何度も申し込みを行うことは難しいです。
なんとなく計画書を作ってしまったり、面接でうまく表現できなかったとしても、すぐにやり直しを行うことはできません。
日本政策金融公庫の創業融資は、全体の2〜3割しか融資を受けることが出来ていないと言われています。
申し込みを行う際には、これらを踏まえてきちんと準備を行うようにしましょう。
次回は、日本政策金融公庫での創業融資に必要な準備についてお伝えしていこうと思います。
まとめ
- 創業時に受ける融資のことを、創業融資と言う
- 日本政策金融公庫の創業融資は、担保や保証人などが不要
- 融資を受けるためには、事前に入念な準備が必要である
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